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手負い猪
「手負い猪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手負い猪の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
かかあ》とこれだけの人間が、私を、この私を一本の杖にして縋《すが》ってるんです。
手負い猪です。 医者が手当をしてくれると、私は面接所に行った。わざと、下駄を叩....
「古事記」より 著者:太安万侶
。そこでお歌いになりました御歌、 天下を知ろしめす天皇の お射になりました猪の
手負い猪のくいつくのを恐れて わたしの逃げ登つた 岡の上のハンの木の枝よ。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、御厨ノ伝次の横顔を半分消した。思わず、彼が左の肱で、眼をこすったせつな、これも
手負い猪となった藤五が、 「畜生っ」 ひと声、迫った。 その胸へ、伝次の頭が....