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「手込〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手込の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
飯ももったいないや。水だけでたくさんじゃ。 (三人は、母にいわれたごとく甚兵衛を手込めにして、牛小屋へ入れる) 甚兵衛 どうするだ! 何するだ! われたち! こ....
三浦右衛門の最後」より 著者:菊池寛
る感謝がどこかに残っている。その上に美しい少年で落人の身である。老人は当然子供に手込めになっているこの男に同情して、やにわに子供たちを叱り飛ばした。これは自分の....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
礼「はいはい、これは親方さんでございますか、まだ御挨拶もいたしませんで、此の者を手込に致しまして誠に相済みません」 と暫く泣き沈み、涙を拭きまして、 巡「ヤイ....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
掛けた所が、姉さんは堅い気象で中々云う事を肯かぬから、到頭葉広山へ連れて行って、手込めにしようと云う所へ、通り掛ったのが今の水司又市と云う者で、これが親切に姉さ....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
う此の上は鬼になって、何の様な事をしても此の念を晴さずには置かん、仕儀によっては手込にもせずばならん」 と飛付きに掛りますから、お竹は慌てゝ跡へ飛退って、 竹....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
に受けて居れば、また増長して手出しをする、そうなれば良人も腹を立てゝ茂之助さんを手込に打擲しまいものでもない……まアあるかないか知れませんが、他人の家へ来て、縁....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
心していたがねえ、まア出牢で目出度《めでてえ》や」 亥「去年の暮お前《めえ》を手込《てごめ》にして済まなかった、面目次第もねえ、勘忍してくんねえ、己《おら》ア....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
ことを云って、己が今|心配して居る処へ泣込んで来て、ほんとに困るなア、なに半治が手込にすると、なに酔って居るんだろう」 処へ半治が遣って来ました。 半五「冗談....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
人に扮して旅行した。しかしそれが露われるとまた恐ろしく取ったもので、場合によれば手込にもした。 武家が大勢落合って雲助や馬子の不足する時は、問屋から別に『助郷....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、眼に入ったらしく、そのまま、佇んで、眼を押えてしまった。 「二度も、生臭坊主の手込めに逢った上は、恥辱であろうから、死ぬがよい。首を縊るなら、枝が、いろいろと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ゃるは……」 「言うまいと思えど言わでは事が済まず。そなたは過ぐる夜、机竜之助が手込《てごめ》に遭《あ》って帰ったな」 「エッ、竜之助殿に手込?」 「隠すより現....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》しますとやら」 「うむ」 「そのほか辻斬《つじぎり》は流行《はや》る、女の子は手込《てごめ》にされる、京都《みやこ》へ近いこのあたりでも、ほんとに気が気ではあ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
伸べて、外側から大きく神尾主膳の首を抱きました。 「汝《おの》れ、この主膳を……手込めにしようとするな」 「お返事をお聞き申すまでは、こうしておりまする」 兵....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、おやりなさい」 「できるとも、さあ、わりゃ、出てうせろ、出てうせろ」 「わしを手込めになさったな、おぶちなさったな、おじさん、お前にも言い分がありますよ、お前....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ころの主人が、この芸妓に目をつけて、ものにしようとしている。昨晩も、宵のうちから手込めにかかったが、それが思うようにゆかないからこの仕儀。 兵馬は、新お代官に....