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手酷い
「手酷い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手酷いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。あたり八方ひろげてサラゲル。人の姿の犬畜生だよ。人間扱いするには及ばぬ。ドンナ
手酷い仕置きをするとも。石や瓦の投げ撃ちしても。罪にゃならない相手も記憶えぬ。た....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
か何とか云って追っ払ってしまうが、その手の利かない奴は、仕方がないから前に倍した
手酷い手段で押し片付けて行く。明日の事は考えない。きょうさえ片付けばいいという方....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
流派の後継者として、精彩を尽して薫育をする。 その教育方法は、随分、思い切って
手酷いもので、時と場合によってはその養子の生命をさえかえりみない。これに堪え得な....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
って、自からその愚さを恥じて、客僧、御身にも話すまいが、や、この方実は、もそっと
手酷い試をやった。 あるいは大磐石を胸に落し、我その上に蹈跨って咽喉を緊め、五....
「環礁」より 著者:中島敦
勲の二水夫に押えられたナポレオンが再び島のカヌーで船に連れ戻された時、真先に彼は
手酷い平手打を三つ四つ続けざまに喰わせられた。さて、それから今度は(先刻は縄をつ....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
から、切ない恋を打ちあける手段を取りました。ところが意外にも、それは貴女に依って
手酷い、少しの同情もない、拒絶にあってしまったのでした。私は、大変な思違いをした....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
、許嫁のお内儀が来て居るばかりではなく、御飯の喰ッ振から赤ん坊の出来たなどは余り
手酷いじゃないか」 徳「これは恐れ入った、そういうこととは知らずに云ッちまったが....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と出会い、また、それにも懲りず衆を語らって、ゆうべも、小次郎を待ちぶせ、かえって
手酷い目に遭って、約十名のうち生きて還ったのは幾人もない様子なのである。 「……....