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「手釣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手釣の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幻談」より 著者:幸田露伴
な穿《うが》ちさえありました位です。 で、川のケイズ釣は川の深い処で釣る場合は手釣《てづり》を引いたもので、竿などを振廻《ふりまわ》して使わずとも済むような訳....
蘆声」より 著者:幸田露伴
みを添えられる。勿論未熟者という意味のボク釣師と自ら言ったのは謙遜的で、内心に下手釣師と自ら信じている釣客はないのであるし、自分もこの二日ばかりは不結果だったが....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
艫と舳の二カ所に赤々と篝を焚いて、豪奢極りない金屏風を風よけに立てめぐらし、乗り手釣り手は船頭三人に目ざむるような小姓がひとり。 「やだね。別嬪の小姓がひとりで....
旅愁」より 著者:横光利一
鴨のロース、仙台産の味噌で包んだ京の人蔘、など、これらが織部の小皿に並んでいる。手釣りの黒鯛を沖で叩いて締めた刺身、つづいて丸い伊豆石を敷いた大鉢の中には鮎が見....
食道楽」より 著者:村井弦斎
るならん。 ○鯛の腹を裂き、四角に曲りたる鉤あらば縄釣にて捕りたるものなり。鯛は手釣の者最も味好く価高し。縄釣の者これに次ぐ。網にて捕りたるは味悪く価安し。けだ....