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手錠
「手錠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手錠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
がら、ふとこの小説もまた「風俗壊乱」の理由で闇に葬られるかも知れないと思ったが、
手錠をはめられた江戸時代の戯作者のことを思えば、いっそ天邪鬼な快感があった。デカ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のですが、日野家では一切知らぬという返事であったので、結局お琴は重追放、善兵衛は
手錠を申し渡されて、この一件は落着しました。なぜそんな偽りを云い触らしたのか判り....
「人間灰」より 著者:海野十三
抵抗したが、署長の忠実なる部下の腕力のために蹂躪されてしまった。彼の両手には鉄の
手錠がピチリという音と共に嵌ってしまった。しかし署長以外の者は、意外という外に何....
「赤外線男」より 著者:海野十三
事、大江山捜査課長の顔も見えた。 そこへ別の入口から、警官に護られて、潮十吉が
手錠をガチャガチャ云わせながら入って来て、最前列に席をとった。そこは、帆村探偵と....
「蠅男」より 著者:海野十三
貴様が殺ったんだナ。塩田先生をどういう方法で殺したんだ。村松検事は貴様のために、
手錠を嵌められているんだぞ」 「うふふふ。検事が縛られているなんて面白いじゃない....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
主任の巨躯が、そっちへガウンとぶつかっていった。 「怪我人」は直ぐに捕えられた。
手錠を嵌られると、不貞腐れてその場へベタンと坐り込み、まるで夢でも見たように、妙....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
をかすめて、後ろの壁にブルンと突刺さった。が、署長の手にピストルが光って、直ぐに
手錠のはまる音が聞えると、丸辰が顫え声を上げた。 「そ、その男は、死んだ筈の、北....
「獄中記」より 著者:大杉栄
つ一組になって、薄暗い広い廊下のあちこちに一列にならべさせられる、そしてそこで、
手錠をはめられたり腰縄をかけられたりして、護送看守部長の点呼を受ける。「前科割り....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
て来るので、何事かと思ってそっと例の「のぞき穴」から見ていると、てんでに幾つもの
手錠を持って、僕の向いの室の戸を開けた。その室には、その日の朝、しばらく明いてい....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
呼びだ。おとなしくついてくるんだぞ」若い男が、そういって、牛丸の手首にがちゃりと
手錠をはめた。牛丸は引立てられて、監房をでた。 前後左右をまもられて、牛丸少年....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
です。煙草もみんな押収しておかれたがいいでしょう」 このとき亀之介の手首には、
手錠がかかった。彼は椅子にどっかと尻を据え、自由な方の手で、自分の頭を抱いた。 ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
らは一人、相手は大勢の命しらずの乱暴者だ。杉田はとうとう大勢に組み伏せられた上、
手錠をはめられてしまった。そして傍の鉄の柱に、胴中をぐるぐる巻にされた。 「さあ....
「不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
て腕をねじあげた。乃公はいよいよこれから死刑になるのだなと思いながら、いと神妙に
手錠をかけられたのであった。それから先は、さっぱり記憶がない。 以上の二つの夢....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
ぬげてしまったからだ。 巡査は、すばやく起きなおり、威厳をつくろいながら、男に
手錠をはめようとして、なさけない声を出した。 「こいつはいかん、どこへ
手錠をはめ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
転がして寄ってたかって打つ、ける、なぐるという始末。おまけに監房に帰された時は革
手錠で後手にくくりあげられていた。革
手錠は一週間ぐらいだったが、苦しくてろくろく....