手長猿[語句情報] »
手長猿
「手長猿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手長猿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「永日小品」より 著者:夏目漱石
りで、猿に縁《ちな》んだものを時々下さった。その中に崋山《かざん》の画《か》いた
手長猿《てながざる》の幅《ふく》がある。今度持って来て御覧に入れましょうと云った....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に合わぬ。『荀子』に〈猩々尾なし〉とありて人に近き由述べ居るが、南部支那に産する
手長猿も、無尾だから、攷《かんが》えると最初猩々と呼んだは
手長猿の一種にほかなら....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ルジルの洋物百貨店と、マカン・マアカアの装身具屋だ。白孔雀は路傍の大籠に飼われ、
手長猿は人の肩に止まり、蛇使いの女は鼻孔から蛇の頭を覗かせて、喇叭と腕輪のじゃら....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
との比例を調べてみた。その結果によれば、比較的重い脳をもっているものは人間の外に
手長猿、鸚鵡、はつか鼠、駒鳥などで、これらのものの脳は体量の二十分の一ないし百分....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
茨を潜りながら狐猿の隠れた同じ穴へ周章てふためいて飛び込んだり、群れて遊んでいた
手長猿が一度にギャッと叫びながら枝から枝へ遁がれたりした。 不意に私達の面前へ....
「三国志」より 著者:吉川英治
。 曹操がいうには、 「一見して分るではないか。あの矯短長臂な体つきは、まるで
手長猿だ。予は歓ばん」 「容や貌をもって、人物を選りわけていたら、偽者ばかりつか....