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手順
「手順〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手順の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
の答を饒舌《しゃべ》り続けると云う事です。ですからその晩もお島婆さんは、こう云う
手順を違えずに、神を祈下そうとしましたが、お敏は泰さんとの約束を守って、うわべは....
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
への鼻薬、それらもとどこおりなく行き渡って、今夜ここでお絹と膝を突きあわせるまで
手順よく運んだのである。彼はかなりに飲める口とみえて、二人の女を向うへまわして頻....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
があるのか、私には容易に理解ができない。 ○現場における演技指導はいつ、いかなる
手順で行なわるべきか。こんなふうな問題は能率(商品的な意味ばかりでなく)のうえか....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
、御報告をいたします。しかし今日御報告に参りましたのは、私には斯くのとおりの捜査
手順がついて居りますことをお知らせいたし、すこしでも御安心願おうと存じまして……....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
まあ、……だって貴方、さばき髪でお迎えは出来ないではございませんか。――それに、
手順で私が承りましたばかりですもの。何も私に用があっていらっしゃるのではありませ....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
れからてんでに荷物を持って別々の汽車に乗るために、別々の停車場に別れて行くという
手順を決めた。 七時ごろ今度はエチエネットがわたしを庭へ連れ出した。 「ルミ、....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
それはこうだ。番茶を熱く濃く出して、唐辛子を利用して調味すること、ただそれだけの
手順で結構|刺戟性に富んだ飲物が得られる。この節酒が容易に見当らないからな。自慢....
「火の扉」より 著者:岸田国士
ろはあつたけれども、康子は、てんで耳をかそうとせず、たゞ、ふたりを正式に会わせる
手順をあれこれと考えた。 市ノ瀬牧人をまた呼びつけることだけは、彼女にもできな....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
のことを考えたからであった。私も隠れ家のつもりでそこへ行っている。だけども仕事の
手順の上から、ついそこへ行っている間がなかったりして、いかにもいそがしいこの人生....
「昔尊く」より 著者:上村松園
、失敗も多いわけになるわけでございますが、その始め、順序に要るものを並べ、大体の
手順を決めてからかかりますと、まことに具合よくするすると絵も思う存分に描けますし....
「城」より 著者:カフカフランツ
いから出ていこうとした。ほかの者たちは、彼が呼んだら出ていけばよい。Kがこういう
手順をきめたのは、一つには助手たちの愚かなふるまいで状況をはじめから悪化させまい....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
と思った。受刑者が視線を自分に向けていたからだった。その視線は今語られた刑執行の
手順を正しいと思うか、とたずねているように見えた。そこで、すでに椅子にもたれかか....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
お通りだぞ。」 「下郎くたばれ。」 「ばかア。」 運転手はへえへえで、それでも
手順も一向につかぬか、あ、また、螺旋巻ばっかり廻している。 こちらは、ほう、あ....
「西園寺公の食道楽」より 著者:北大路魯山人
するが、糸作りにして、刺身にして食うのは、食道楽のよろこぶところだ。刺身の仕方の
手順は、内外の皮を去って、これを細く作る。これをたいの細作りとか、糸作りとか言っ....
「山椒魚」より 著者:北大路魯山人
手に入ったという情報を耳にしたので、早速そのうちの一匹を買い受け、前と同じような
手順でやってみた。こんどのは前よりは大きく二尺余りもあったろう。 例の伊谷氏や....