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「才弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

才弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ねて来て、式のごとく時候の挨拶が終った後に、話は鬼の問題に移ると、その客も大いに才弁のある人物で、この世に鬼ありと言う。阮は例の無鬼論を主張し、たがいに激論を闘....
貧を記す」より 著者:堺利彦
在にていたしかたなし。日光温和窓外春気満ちたり。 あおはえを追う 白眼才弁をもってわがために今滝(高利貸しの名なり)を追う。一|蒼蠅一カ月の間は来たら....
弟子」より 著者:中島敦
だろう。何といってもいったん有事の際に、実際に夫子の役に立ち得るのはおれなのだ。才弁縦横の若い二人を前にして、巧言は徳を紊るという言葉を考え、矜《ほこ》らかに我....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
伝え忘れるべくも無いものであった。 一切の事情は洞察されたのであった。 女の才弁と態度と真情とは、事の第一原因たる吾が女主人の非行に触れること無く、又此|家....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
《ししつ》、磊落《らいらく》雄豪《ゆうごう》は是れ第二等の資質、聡明《そうめい》才弁《さいべん》は是れ第三等の資質なり」と。 男一匹になるには推理の力が要《い》....
三国志」より 著者:吉川英治
は行かなかった。 袁術に会見しての結果は、まず成功のほうだった。二使も外交的な才弁をふるって大いに努めたので、袁術は、 「呂布は、反覆常なく、書簡の上だけでは....
三国志」より 著者:吉川英治
呉の都へお遊びにお出まし下さいませんか」 呂範はさすがこの使いに選ばれただけの才弁であった。 この日、孔明は、そこに顔を見せず、次室の屏風の陰にいて、じっと....