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才気煥発
「才気煥発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
才気煥発の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「歴史の落穂」より 著者:宮本百合子
のは、何と興味ある事実であろう。また、「虞美人草」「三四郎」などの中に、いわゆる
才気煥発で、美しくもあり、当時にあって外国語の小説などを読む女を、それとは反対に....
「「或る女」についてのノート」より 著者:宮本百合子
見なかったこと。それは、日清戦争前後のロマンティックな文学的雰囲気に触れ、非常に
才気煥発で敏感な葉子にあっても、やはり環境的にもたらされてそこから脱ける意力はは....
「山の彼方は」より 著者:宮本百合子
発達させてゆく因子となっている。 清少納言という人は当時の女流の文筆家の中でも
才気煥発な、直感の鋭い才媛であったことは枕草子のあらゆる描写の鮮明さ、独自な着眼....
「キュリー夫人」より 著者:宮本百合子
さのこもった灰色の目と、特徴のある表情的な口もとの様子などで、いかにも人目を引く
才気煥発な教養高い十九歳の家庭教師となった時、そのZ家の長男カジミールとの間に結....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
光の噂をきいたとき、まさかと思った。久世隆光は時々女主人の食卓にまねかれていた。
才気煥発の談論と、一座の空気とピッタリした親しさ。けれどもそれは久世隆光に限った....
「人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
といえば悲劇的であるが、ちようどそういう時に出くわしたればこそ我々同時代のものは
才気煥発する彼の一連の作品によつて楽しまされたとも考えられる。 さもあらばあれ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
く白皙の美男であるから、実際の年はもっとよけいかも分らない。眉は濃く、唇は朱く、
才気煥発なところが眸に出ている。
(武家ばかりが人間のような世の中に、なんで麿を....