才知[語句情報] »
才知
「才知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
才知の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ーデマンというのは、彼と同じく音楽家で、オルガニストであって、三十ばかりの年配、
才知もあり、自分の職務にも堪能《たんのう》だった。しかし救うべからざる怠惰者《な....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
コーンは彼を、イスラエル系統の二、三の客間《サロン》へ紹介していた。そこで彼は、
才知を好むこの民衆に通例の
才知をもって迎えられた。その晩餐《ばんさん》の席で出会....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
識せざるを得なかったが、しかし少しも打開しようとは骨折らなかった。彼女は化粧にも
才知にも気を配らなかった。クリストフへこちらから先に言葉をかけることなんか嘗《か....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のやさしさ、または、眼差や微笑や、機敏で呑気《のんき》で懐疑的で雑多で軽快である
才知などの、高雅な繊細さ。困苦しいものや横柄なものは何もなかった。書物的なものは....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れてることだろう。かようにして虚栄のために墓まで用うるとは、人間というものは何と
才知に長《た》けてることか。」
時として司教は軽い冗談《じょうだん》の口をきい....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
特別に他から弁別する剰余生産物の基礎たるものである。土地に加えられる人間の労働と
才知とがこの剰余生産物を増加せしめるに比例して、余暇はますます多数の人間に与えら....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ところのゴルドン君でなければならん」 「いやいや」 とゴルドンは手をふって、「
才知と胆力と正義は、富士男君を第一におすべきだ」 「いやいやそうじゃない、諸君、....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
ついづつ》。かたすぐるまでくらべこし。緑の黒髪花の顔。姿かたちもうるわしく。学問
才知も人並みには立ちまさりたる浜子なれば。今さら棄《す》つるに忍びかねて。色好む....