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「才藻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

才藻の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
燭をとっていた。崔はもちろん歓待されて、かの女と膝をまじえて語ると、女はすこぶる才藻に富んでいて、風雅の談の尽くるを知らずという有様である。こんな所にこんな人が....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
なく」それを憾みとしていたらば、「岡本えい子女史は、高等女学校を卒業して夙に淑徳才藻のほまれたかく学の窓の筆ずさみに一篇の小説を綴られしときゝ」懇請して発表する....
婦人作家」より 著者:宮本百合子
おいても書いてゆけるものという理由で、文学の仕事は女にふさわしいといった。「淑徳才藻のほまれたかい」女子が「学びの窓の筆ずさみ」に小説を書くというように考えられ....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
その頃私が往来していた文壇の人はいくばくもなかった。紅葉美妙以下硯友社諸氏の文品才藻には深く推服していたが、元来私の志していたのは経済であって、文学の如きは閑余....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
やっぱり風儀は悪くならずにいなかったろう。いずれにしたところで彼らみずからの情と才藻とは、見いだされまた選択せられる折を失ってしまったのである。いわゆる仇し契り....
黒田如水」より 著者:吉川英治
にしかならない妻であった。 しかもこの婦人は、小寺|政職の姪で、容姿は麗しく、才藻はゆたかで、国中の美人といわれていた女性だった。 (――ひょっとしたら、今生....