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打ち出で
「打ち出で〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打ち出での前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の、椰子の林の木の間につづきました。 駒井のかくまで、技巧ならぬ技巧をこらして
打ち出でた応対に、お松としては返事がありません。返事ができないのです。できないの....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
」の「ゆ」は、「より」という意味で、動いてゆく詞語に続く場合が多いから、此処は「
打ち出でて」につづく。「家ゆ出でて三年がほどに」、「痛足の川ゆ行く水の」、「野坂....
「文づかい」より 著者:森鴎外
薄絹巻きたる黒帽子をかぶりたる身の構えけだかく、いまかなたの森蔭より、むらむらと
打ち出でたる猟兵の勇ましさ見んとて、人々騒げどかえりみぬさま心憎し。 「殊なるか....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
四十歳にもあまりぬる人の色めきたるかた、おのずから忍びてあらんは如何はせん。言に
打ち出でて男女のこと、人の上をも言い戯るるこそ、似げなく見苦しけれ』と書き申した....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
その日、目ざす敵をも討たで、死にたるこそは、くちをしけれ…… また我れ、息ノ浜を
打ち出でし時、夜更くるまで酒を飲み、水の欲しく候ひしを、水をも呑まで打ツて出で、....