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打ち毀し
「打ち毀し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打ち毀しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「能とは何か」より 著者:夢野久作
と試みては行き詰まり、行き詰まっては又新しく試みる。他流のやり方を採り入れたり、
打ち毀したりして悶え、迷妄し、鍛練する。その苦しみが如何に悽愴たるものがあるかは....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
た。この寺ではかねて供養に用いる諸道具を別室に蔵めてあったので、賊はその室の戸を
打ち毀して踏み込むと、忽ちに法衣を入れてある革籠のなかから幾万匹の蜜蜂が飛び出し....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
物を破損しても深くは咎めない筈である。 「いっそ疎匆の振りをして、あのお皿を一枚
打ち毀して、お菊が大切か、宝が大切か、殿様の本心を試してみよう」 こう思いつき....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
人心|恟々の体でありました。 また、或る人のいうには、 「何某の大店の表看板を
打ち毀して、芝の愛宕山へ持って行ってあったそうな。不思議なこともあるものだ」 と....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
暮れ方から武蔵守師直の機嫌がよくない。さもないことに癇癪を起こして、夕餐の三宝を
打ち毀し、土器を投げ砕いたので、侍女どもは恐れをなして早々に引き退がってしまった....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
調の女房とが好評であったが、肝腎の日清戦争の場は妙な格好をした軍人が大勢出るので
打ち毀してしまった。歌舞伎座の「海陸連勝日章旗」は桜痴居士の作、これは大鳥公使の....