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「打っ通し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

打っ通しの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
二郎はこの間口一間の家を改造するために、大工を雇ったのである。 先ず二階の壁を打っ通して扉をつくり、自分の家の二階とそこの四畳半の部屋との間を廊下伝いに往来出....
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
は格別無い代りに、純粋のエキスですから神気の冴える事は非常なものです。毎日毎夜|打っ通しに眠れない。そうして、しまいには昼も夜もわからない、骨と皮ばかりの夢うつ....
フランダースの犬」より 著者:菊池寛
審査員になって、それらの作品の優劣をきめることになっていました。 春と夏と秋を打っ通して、ネルロはこの大作の完成に余念がありませんでした。もしこれがうまく栄冠....
郷愁」より 著者:織田作之助
るのだった。眠かった。―― 睡魔と闘うくらい苦しいものはない。二晩も寝ずに昼夜打っ通しの仕事を続けていると、もう新吉には睡眠以外の何の欲望もなかった。情欲も食....