打合う[語句情報] »
打合う
「打合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
まあい》に響きました。
花「手前《てめえ》も立派な侍じゃアねえか、斬り合うとも
打合うともせえ、飛道具を持つとは卑怯だ、飛道具を置いて斬合うとも
打合うともせえ」....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
皆裾が天井へ宙乗りして、畳を皿小鉢が躍るそうな。おおおお、三味線太鼓が鎬を削って
打合う様子じゃ。」 「もし、お騒がしゅうござりましょう、お気の毒でござります。ち....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
しらって居ります。「えゝ、こんな奴を相手に手間取るは無益だ」と一人の罪人は烈しく
打合う其の中を掻潜って通り抜けようと致しますから、文治は飛退きながら、その一人を....
「四十八人目」より 著者:森田草平
が、できなければどうしようというのだ? もう一日経てば、否でも応でも白刃と白刃と
打合う中へ飛びこまなければならぬ身ではないか。こんなことではならぬならぬと思いな....
「我楽多玩具」より 著者:岡本綺堂
木ですから、玩具の毀れ易いこと不思議でした。槍や刀も木で作られていますから、少し
打合うとすぐに折れます。竹で作ったのは下等品としてあまり好まれませんでした。小さ....
「木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
が暗くなって山がごうと鳴り出した。ざわざわざわざわと草が揺いで、木という木は枝が
打合う。如何にも気味が悪い、と思っていると、そのざわめきの中からぬっと何者かが姿....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ら、これをミカリと呼び、静かにして妨げにならぬようにするのだなどともいい、それと
打合うような行事も少しは生まれているが、神御自らの狩ということは少しおかしく、ま....