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打寄せる
「打寄せる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打寄せるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「溺れかけた兄妹」より 著者:有島武郎
近くなって来て、とうとうその顔までがはっきり見える位になりました。が、そこいらは
打寄せる波が崩れるところなので、二人はもろともに幾度も白い泡の渦巻《うずまき》の....
「バルザックの寝巻姿」より 著者:吉行エイスケ
の流行歌などを歌ってふざけていたなどと、妾に告げて呉れました。楽屋の窓から沿岸に
打寄せる瑪瑙の切断層のような波に、地中海の死んだ魚の腹が夕暮の太陽に赤く光るのが....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
王の腹を、太平洋の方から一町ばかり前途に見渡す、街道|端の――直ぐ崖の下へ白浪が
打寄せる――江の島と富士とを、簾に透かして描いたような、ちょっとした葭簀張の茶店....