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打留め
「打留め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打留めの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
「青き猟師よ。汝の如き未熟の腕にて余の如き大鹿がどうして打とめ得られようぞ。万一
打留め得られたら、余は汝に金十万円を与えよう」 重ね/″\の侮辱に若い石子刑事....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
橋際で、巡礼が仇を討ちましたお話で、年十八になります繊弱い巡礼の娘が、立派な侍を
打留めまする。その助太刀は左官の才取でございますが、年配のお方にお話の筋を承わり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、そこまで行けば今度こそは結着、そこで、双六《すごろく》の上りのように、三条橋を
打留めに多年の収穫、本望が成就《じょうじゅ》する――そこで何となしに気がわくわく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことを以て有名であります。今日の催しとても、単に流鏑馬の神事だけを以てこの景気を
打留めにするのは物足りないと思っているところへ、 「喧嘩!」 この声は、無茶な....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
角「はい怪我アしたかもしんねえ、真赤な血が出やした」 鹽「それは私が今上の賊を
打留めたによって、其の血が貴方にかゝったのだろう、それとも少しは切られましたかな....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
の裁着に、泥草鞋の乾いた埃も、霞が麦にかかるよう、志して何処へ行く。早その太鼓を
打留めて、急足に近づいた。いずれも子獅子の角兵衛大小。小さい方は八ツばかり、上は....
「山の人生」より 著者:柳田国男
いる。土佐では槙山郷の字|筒越で、与茂次郎という猟師|夜明に一頭の大鹿の通るのを
打留めたが、たちまちそのあとから背丈一|丈にも余るかと思う老女の、髪赤く両眼鏡の....