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打粉
「打粉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打粉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
処へ参りますと、幸い蟠作も居りません、蟠龍軒独りで小野庄左衞門を殺して取った刀へ
打粉《うちこ》を振って楽しんで居ります。 蟠「誰《たれ》だえ」 忠「阿部でご....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
両手をついたものです。 そんなものには取合わず、竜之助は刀を拭いはじめました。
打粉《うちこ》をふって、例のやわらかな奉書の紙で、無雑作に二度三度拭うているのを....
「じいさんばあさん」より 著者:森鴎外
である。爺いさんは眼鏡を掛けて本を読む。細字で日記を附ける。毎日同じ時刻に刀剣に
打粉を打って拭く。体を極めて木刀を揮る。婆あさんは例のまま事の真似をして、その隙....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
て今の通りな温い処へ二時間置くと大層膨れて柔くなっていますから再び板の上へ取って
打粉《うちこ》代りにメリケン粉を振かけてモー一度十分間もでっちるとちょうどいい柔....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
二時間置きます。二時間過ぎてみると膨れて柔くなっていますからそれを板の上へ取って
打粉《うちこ》代りにメリケン粉を振かけてモー一度十分間ばかりよくでっちるとちょう....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
とが、その美を研ぎ合って争うように見られたが、弦之丞は刀をやや手元へよせて、軽く
打粉をたたいていた。 その手のひまをながめて、お米は少し気が休まったように話し....