打続く[語句情報] » 打続く

「打続く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

打続くの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天守物語」より 著者:泉鏡花
、獅子が頭を逆にして、その婦の血を舐め舐め、目から涙を流いたというが触出しでな。打続く洪水は、その婦の怨だと、国中の是沙汰だ。婦が前髪にさしたのが、死ぬ時、髪を....
火星兵団」より 著者:海野十三
から脱出したロケットが、まだ、ただの一台もないことを、はっきり知ったからである。打続く火星兵団の勝利! そうして地球軍の惨敗。 しかも、モロー彗星は、そんなこ....
盈虚」より 著者:中島敦
》こうとしたに外ならぬ。 厚遇とはいっても、故国にいた頃の身分とは違う。平野の打続く衛の風景とは凡《およ》そ事《こと》変《かわ》った・山勝ちの絳《こう》の都に....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
嫉妬と言う。例えば隣家は頻りに繁昌して財産も豊なるに、我家は貧乏の上に不仕合のみ打続く、羨ましきことなり憎らしきことなり、隣翁が何々の方角に土蔵を建てゝ鬼瓦を上....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
家衰えて孝子現われ、国乱れて忠臣現わるたあ、広小路の古今堂の先生の言い草だ。昇平打続くこと二百六十有余年! 四民鼓腹して太平を唱う折、馬関と浦賀に黒船が来てさ、....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
じょう》に近く、外桜田《そとさくらだ》の弁慶堀《べんけいぼり》より大名屋敷の白壁打続く霞《かすみ》ヶ|関《せき》の傾斜は広重の好んで描きし地点なり。一つは夕立晴....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
家衰えて孝子現われ、国乱れて忠臣現わるたあ、広小路の古今堂の先生のいい草だ。昇平打続くこと二百六十有余年四民鼓腹して太平を唱う折、馬関と浦賀に黒船が来てさ、さあ....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
がって、此別天地より外には決して聞かれないものであろう。夏の末から秋になっても、打続く毎夜のあつさに今まで全く気のつかなかっただけ、その響は秋の夜もいよいよまっ....