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打者
「打者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打者の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
最も大切だということになっているそうである。 いわゆるスモークボールを飛ばして
打者を眩惑する名投手グローブの投球の秘術もやはり主として手首にあるという説を近ご....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
とく本塁を襲うた、千三はあわててホームに投げた、球は高くネットを打った。 次の
打者の三振でわずかに食い止めたものの、第一回において黙々は一点を負けた。千三は顔....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
は、投球の微妙なところが分りゃしねえ。長助の左腕からくりだすノビのある重いタマ、
打者の手元でキュッとまがる。このタマの凄さは
打者でなくちゃア分りゃしねえよ。よー....
「神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
い大きく、僕はグランドの勇姿を見なかったが、守備よりも打撃に秀で、四番を打った好
打者だったそうである。妙に野球に縁のある入院であった。 東大神経科の野球チーム....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
オモチャじゃないんだ、というようなフテクサレタ態度を示したものである。不世出の大
打者と云われた宮武がそうであった。そして練習もおろそかに、あたら天分をもちながら....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
プをにぎらせた。 そして煙山のはいった家の門札を見ると、驚いた。キャメル軍の猛
打者桃山外野手の住居である。 「敵は桃山か。こいつは、虚をつかれたな。さすがに、....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
く音程がいかに歌いこなされるか、そして天馬空をゆく如きテノールが気まぐれ千万な前
打者をいかにやってのけるかを、しかと聴きとどけずには気の済まぬ連中なのである。 ....