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打見る
「打見る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打見るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
うと、お前の故郷の、浦の磯に、岩に、紫と紅の花が咲いた。それとも、星か。 (一同
打見る。) あれは何だ。 美女 見覚えました花ですが、私はもう忘れました。 公子....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
見えるが、そこに、なんとなく稜々たる気骨の犯し難きものを、白雲が見て取りました。
打見るところ、何か、出張の目的あって、自分よりも以前にこの家に逗留《とうりゅう》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 と、先方から呼びかけるものがありました、これは相当の年配の女の声であります。
打見るところ――ではない、打聞くところです、その聞くところの音声によって判断、で....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
白きもの仄見ゆる、前の日雨ふりし前なりけむ、姉上の結びたまいし折鶴のなごりなり。
打見るさえいと懐しく、退りて二階なる窓の戸に向いて、 「姉さん、唯今帰りました。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
女性がすぐ眼の前に現われ、いかにも優さしく、私を見てにっこりと微笑まれるのです。
打見る所、年齢は二十歳余り、顔は丸顔の方で、緻致はさしてよいとも言われませぬが、....
「三国志」より 著者:吉川英治
になく、国舅とも稀にしかお目にかかれんで、押してご面会をねがったわけだが――こう
打見るところ、さしてご病中のようにも見られぬ。何故、それがしを軽んじて、門前から....