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打通
「打通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
打通の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
のボロ市。世田ヶ谷のボロ市は見ものである。松陰神社の入口から世田ヶ谷の上宿下宿を
打通して、約一里の間は、両側にずらり並んで、農家日用の新しい品々は素より、東京中....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のは容易なものでない。それほど騒がせておいて、帰ってみれば一言の申しわけもなく、
打通る大風にも驚かせられましたが、あれほど焦《じ》れて、ポンポン啖呵《たんか》を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れ申さねばならぬ運命のほどを悲しみました。 駒井甚三郎は、さのみ悲しむ色もなく
打通って、 「勉強しているな」 「はい、おかげをもちまして」 一学は何ともつか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
びただ》しいもので、黒く固まってドロドロして、しかもそれが一帖の畳紙《たとう》を
打通《ぶっとお》して染《し》みるほどに押出して、まだ止まらないのです。 神尾主....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とみ》にはそれと気がつかなかったのであります。 南条は頓着なく兵馬のいる一間へ
打通って、 「いや、おかげさまで駒井とゆっくり話をすることができて面白かった。駒....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あります。特に舞台は設けないが、隔てを取払って、縁に居溢《いあふ》れた時は、庭を
打通して見物のできるような仕組みです。 さて、囃子方《はやしかた》の座がととの....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
それに中村駒之助が客座で加っていた。『新薄雪物語』の三人笑いやテボの正宗その他を
打通しの出し物で、とにかく久しぶりの上方芝居だから面白く見て、二度までも行った。....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
「常に馴れたる近隣の飼犬のこの頃は余を見ても尾を振りもせず跟をも追はず、その傍を
打通れば鼻つらをさしのべて臭ひを嗅ぐのみにて余所を向く、この頃は※にだも不自由を....
「埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
れらは兼良の没後数年にして起こったことであるが、世界の情勢からいうと、インド航路
打通の運動がようやくアフリカ南端に達したころの出来事である。 このころ以後の民....
「望郷」より 著者:服部之総
で、自由党に全票を献じたという現象がみられる。そうせぬことにはバス道路はその村に
打通できないわけである、等々。 ここはその下まわっている炭山地帯だ。茶志内炭山....
「山の人生」より 著者:柳田国男
新たなる答が出てくることであろう。 また山男の草履を見たという話がある。夏冬を
打通して碌な衣裳も引掛けていなかった者に、履物の沙汰もちとおかしいとは思うが、妙....
「姫たちばな」より 著者:室生犀星
の国の人は持って行きどころのない混乱を、そしてそれらはお互の意地ずくで何処までも
打通さなければならない、ぎりぎりの処におしよせられていた。橘という女の問題は失わ....