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「打電〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

打電の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
犯人」より 著者:太宰治
という青年はおどろき、大津に急行する。宿の者とも相談し、とにかく、鶴の東京の寮に打電する。寮から、人が、三鷹の義兄の許《もと》に馳《は》せつける。 姉の左腕の....
黄村先生言行録」より 著者:太宰治
きてのそのそ歩いている、ああ、ニッポンに大サンショウウオ生存す、と世界中の学界に打電いたしました。世界中の学者もこれには、めんくらった。うそだろう、シーボルトと....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
求した。しかし第二班が到着してみると、そのときには更に一層強力なる第三班の急派を打電しなければならない有様だった。それというのも、発狂したゼムリヤ号の火災は一向....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
われました。何事をセントー・ハヤオから聴いているのか、又何事をセントー・ハヤオに打電しているのか、それは僕には少しも判りませんでした。何故ならば、僕が同伴して来....
海底大陸」より 著者:海野十三
とを、そう呼ぶのであった。その大西洋の鉄水母のことは、ラスキン大尉から無線電信で打電したので、捜査本部をはじめクイーン・メリー号の捜査にしたがっていた汽船ルゾン....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
関助手である事は判るが、姓名その他の詳細に就いては不明であるため、既にH機関庫に打電して、屍体の首実検を依頼してある旨を陳述した。 恰度この時、先程の駅手が顕....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
方がない、お前の携帯用無電機を使って、秘密電話を司令部へ打て」 「はあ、司令部へ打電しますか。救援隊は、どのくらい、こっちへ急派してもらえばいいでしょうか」 「....
沈没男」より 著者:海野十三
このハリッチへ来たように邪推するであろう。しかし、事実は、大ちがいだ。 前報を打電して、それから一時間たつかたたないうちに、わが照国丸は、沈没してしまったよ。....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
電で出したろうね」 「はあ、最後まで正味三分間はありましたろう。その間、頑張って打電しました」 「どこからか応答はなかったかね」 「それが残念にも、一つもないの....
出奔」より 著者:伊藤野枝
を打った。意味が通じたかどうかと思って今も案じている。金に困るのならどこからでも打電してください、少々の事は間に合わせますから。弱い心は敵である。しっかりしてい....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
・ヘレン、マンチェスター両駅間のことごとくの駅に一々電信を打ってみることにした。打電の順序で各駅から続々と次のような返電が来た―― 『臨列、五時当駅通過――コリ....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
。そして「今日帰る」と電報を打たせにやりました。しかるにお絹さんは「明日帰る」と打電して帰りました。それで一日のびました。同じ一日過ごすなら糸崎よりも福山に行こ....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
余に同腹の兄妹四人あり。二兄一姉死して、一姉なお郷里に存す。これを見て大に驚き、打電して東京の家族に問い合わす。家族も驚きて、北海道の知人に打電せしが、家族は余....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
く、小さくなってしまった。 イツテクルヨ、ランランラン こう私は小田原の妻子へ打電するように弟に頼んだが、船が出ると船員が私の前に「電報がまいっております。」....
オスカー・ブロズキー事件」より 著者:妹尾アキ夫
な。機関車は調べたんですか?」駅長にきいた。 「調べるよう、ブラドフィールド駅に打電しときました。もう返事がきているかもしれません。現場へ行くまえに、返事がきて....