打鳴らす[語句情報] » 打鳴らす

「打鳴らす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

打鳴らすの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
とも動かない、その池の水が、さらさらと波を立てると聞く。元来、竜神を驚かすために打鳴らすのであるから、三度のほかに騒がしては、礼を欠く事に当る。…… 学円 その....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
* * * くさくさの式も首尾好く終って鼕々と打鳴らす太鼓の音を合図に、暗黒世界は忽ち光明世界に急変するのであった。家々の高張....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
するぞと見るに、やがて頸長き槌を手にして檐近く進み寄り、とうとうとうと彼の響板を打鳴らす。禽も啼かざる山間の物静かなるが中なれば、その声谿に応え雲に響きて岩にも....
三国志」より 著者:吉川英治
て取れ」 と、呼ばわりながら、河内の強兵をすぐって、呂布の軍へ迫った。 敵が打鳴らす鼓の轟きを耳にしながら、 「動くな。近づけろ」 呂布は、味方を制しなが....
三国志」より 著者:吉川英治
と、時すでに遅し、――寨の四方には火の手が上がっている。 すさまじい喊殺の声、打鳴らす鼓の響き。張繍の寝返りとはすぐ分った。 「しまった! 戟がない」 さし....