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払戻
「払戻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
払戻の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「競馬」より 著者:織田作之助
競走《レース》でふらふらと馬券を買うと、寺田の買った馬は百六十円の配当をつけた。
払戻《はらいもどし》の窓口へさし込んだ手へ、無造作に札《さつ》を載《の》せられた....
「親という二字」より 著者:太宰治
てベンチから立ち上り、郵便局備附けの硯箱《すずりばこ》のほうへ行く。貯金通帳と、
払戻し用紙(かれはそれを、うけ出しの紙と言っている)それから、ハンコと、三つを示....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
アイランドにしろ、仮にも王さまの御用とあらば致し方ない。で、不平たらたら汽車賃の
払戻しを受けて、一等客が全部二等車へ押しこめられ、いよいよ長途シベリアの旅へ上る....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
ようだということを、会社へ報告した。すると、丁度其の時会社は、竣工期限超過の日割
払戻金の問題で、バアクレイ・カアル造船所との間にごたごたを生じていた際だったので....
「モラトリアム質疑」より 著者:宮本百合子
新聞紙にはモラトリアム案内の記事が満載された。月給現金最高五〇〇円、一ヵ月に預金
払戻し世帯主三〇〇円と家族一人増す毎に一〇〇円、今までよりずっと暮しは楽になると....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
の行方は実際的には何の課税もないと同じな大財閥、大企業家に、政府が再び形を変えて
払戻してやる仕組になっているのである。財閥解体は一つの表面上の見せかけに過ぎない....