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「批判主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

批判主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
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科学論」より 著者:戸坂潤
学を、消極的でマイナス的だという意味に於て、批判的だと考えた。特にカントの所謂「批判主義」はその適例だというのであった。コントに於ては自然科学はそのままで学問全....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
との共軛的連関に対して無頓着であるか又は夫を無視したことの報いなのである(例えば批判主義哲学に於ける自然科学と文化科学の概念構成上の対立、「生の哲学」に於ける自....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
その科学的批判の哲学である――と、イデオロギー論とは無論一つではあり得ない。一体批判主義の一般的特色は何であったか。 ドイツ観念哲学の用語例に従うならば、哲学....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
するものだ。無論又、力量のないくせに眼だけ沃えた傍観者の批評趣味や、それから所謂批判主義などは、吾々が今必要とするこの批判とは殆んど全く関係がない。 この批判....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
問題にならずに済んだにしても、哲学自身にとっては、夫が最も反自然哲学的な哲学――批判主義――である場合でさえ、依然として自然哲学という概念は片づいた問題ではない....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
模写される、という事実が大切だったのである。 だがカントの物自体の概念が、所謂批判主義の結局の精神から云って、科学的な概念として使用されることが出来ず、批判主....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
カルト風の明白判明説は、明白説自身によって邪魔でしかなかったわけだ。 カントの批判主義が、大陸の合理主義とイギリスの経験主義との一種の結合としての認識論にその....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
)に限らず、近世の卓越した哲学の多くは批評的・評論的な特色を有っている。カントの批判主義には特有な独特の内容があるけれども、批判を以て哲学の何よりも先に来るべき....
辞典」より 著者:戸坂潤
哲学以来、弁証法をその体系に上程したのはカント(I. Kant)である。カントの批判主義の精神は、従来の形而上学の批判、又は真の形而上学のための理性の批判に外な....
最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
哲学界の一時の時局的相貌を支配した。それは世界大戦直後の数年間であり、文化哲学や批判主義哲学の流行と略々一致する。之によって日本の思想界の科学論時代が齎されたよ....
ひと吾を公式主義者と呼ぶ」より 著者:戸坂潤
義という買い言葉が通用し始めるようになった。 元来文学主義と云うカテゴリーは、批判主義とか実証主義とかいうカテゴリー見たいな意味では、之まで存在しなかったので....
範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
識が対象を内に写す――模写説のように――ものであるならば、又は対象を構成する――批判主義のように――ものであるならば、それは主観である。併しすでに決めたことによ....
クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
る処だ。この点後に明らかになるだろう。 だがクリティシズムが、所謂批評主義乃至批判主義と呼ばれる哲学的態度とすら全く無関係ではないだろう、ということは、今の場....
哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
想の科学としての哲学などは殆んど無かったと云っていい。黎明会的な啓蒙運動としての批判主義哲学や文化哲学が、その地ならしをした。そして夫が新人会的な活動へと発展し....