承元[語句情報] »
承元
「承元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
承元の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
しゃいました。 良寛 それきりお別れなされたのでございますか。 慈円 忘れもせぬ
承元元年三月十六日、京はちょうど花盛りでしたがね。同じ日に法然様は土佐へ向け、お....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
んな浮わついた文章も、記念として、消さずにそのまま残して置こう。 右大臣実朝。
承元二年|戊辰。二月小。三日、癸卯、晴、鶴岳宮の御神楽例の如し、将軍家御|疱瘡に....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
良では東大寺の巨鐘が落ちた。山城、大和の強震は、その後寛治五年にも永長元年にも治
承元年にもあって、東大寺に災してまた巨鐘を落した。 元暦二年七月の地震は「平家....
「親鸞」より 著者:三木清
した。「すでに僧にあらず俗にあらず、このゆへに禿の字をもて姓とす」といっている。
承元元年、彼の三十五歳のとき、法然ならびにその門下は流罪の難にあった。親鸞もその....
「法然行伝」より 著者:中里介山
ょう》の弟、民部卿範光という人は、後鳥羽院の寵臣であったが、つとに法然に帰依し、
承元元年三月十五日五十四の時出家を遂げて静心《じょうしん》と号した。病気危急の時....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ので、自分も『続詞花和歌集』を撰んだほどの人だが、勅撰の仰せを蒙ることなくて、治
承元年に七十四歳で世を去った。彼は作家であるとともに、『奥儀抄』『袋草紙』『和歌....
「無月物語」より 著者:久生十蘭
ん説明がつくのである。 そういった状況のうちに、この物語の本筋の事件の起きた治
承元年になり、花世は十五、光麻呂は十一の春を迎えた。花世と光麻呂は、母親の面ざし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の諸弟子や帰依の公卿や善男女たちと、わかれの涙をしぼられたものである。 それは
承元の昔の春だったが、今夜は、散る花もない冬の末、 「……おはいり」 丹左は先....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
(二七・二・三) * 時を、さかのぼって、物語は、もういちど、治
承元年の正月へ、もどってゆく。 以後。――日時は、これまでと同じであるが、同じ....