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「承合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

承合の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
処で、不知案内の村を駈廻って人を集めた、――サア、弥太兵衛の始末は着いたが、誰も承合って鐘を撞こうと言わない。第一、しかじかであるからと、爺に聞いた伝説を、先祖....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
に祝儀を頂きながら。 「でも遠いんですもの、道は悪し、それに暗いでしょう。」 「承合ましたよ。」 「それじゃ、お近いうち。」 影を引切るように衝と過ぎる車のう....
南地心中」より 著者:泉鏡花
勝手な、朝云うた事は晩に変えやはる人やけど、こればかりは、私が附いているよって、承合うて、どないしたかて夢にはせぬ。……あんじょう思うておくんなはれや。 美津....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
くより確なもの、船をひっくりかえそうたって、海が合点するものではねえと、大丈夫に承合うし、銑太郎もなかなか素人離れがしている由、人の風説も聞いているから、安心し....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
子、粉にする処だっけ。勿論、私がこうして御近所に陣取っていれば、胴切にされたって承合助かる。洒落にちょいと轢かれてみるなんぞも異だがね、一人の時は危険だよ。」 ....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
女の上に押被さった。 「別嬪。」 「あれ、天……狗……さん。」 「しかり、天狗が承合うた、きっと治るぞ。」 道中皺の手巾で、二人の頭も顔も涙も一所くたに拭いて....