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技巧派
「技巧派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
技巧派の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
て、屡々《しばしば》自分の頂戴《ちょうだい》する新理智派《しんりちは》と云い、新
技巧派と云う名称の如きは、何《いず》れも自分にとっては寧《むし》ろ迷惑な貼札《は....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を人に伝え得るよう表現する能力がなかったならば、その人は詩人とはいえない、とある
技巧派の文学者はいった。然し私はそうは思わない。その荘厳な光景に対して水夫が感激....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
で後から私に云った。「僕あですな。理智主義と云われる程、上昇しても居ません。また
技巧派と片づけられる程堕落もして居ないつもりです……。」「あ、ゆんべの『種|蒔く....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
破綻は、多くの人々に新らしい途を辿らせた。各人が各自の方向に進んだ。我が国で、新
技巧派とか人道主義とか新感覚派とか称えられたものは、批評家が便宜上名づけたものに....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
日本のデヴィスカップ選手だって、佐藤次郎のような一流はスピード選手だ。藤倉なんか
技巧派だから、一流になれない。しかしオーエンスなどは決して技巧的に完成しない人間....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ヒモがぶら下っていて、ここへ反物を何十反もぶら下げてくるような、妙に芸のこまかい
技巧派のところもあるのである。母の血をうけて利巧なことは確かであるから、粗雑、奔....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
らは受ける事の出来ない新しい活気のある面白味や美しさが際限もなく出て来るだろう。
技巧派の絵からは吾人が自然そのものについて教えられ、また啓示される事は甚だ稀であ....