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「技法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

技法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
描パステル、何でも好きなことをやれば気持が直る。またその色々について特種の色や、技法があるのでその効果からまた一種の技法を発見することも出来るし、これがまた本式....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
と、新日本文化は紙の桜となりがちである。それが最も気にかかる事だ。 この書は、技法そのものについて、例えば新らしき芸術を作るには砂糖幾|瓦、メリケン粉、塩何|....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
た重厚な「高野原の上」という名詞句で止めているあたりと調和して、万葉調の一代表的技法を形成している。また「今も見るごと」の※入句があるために、却って歌調を常識的....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
いう時には、決して、狎れず、ただ忠僕の誠意のみをヒレキする。 然しそれは恋愛の技法上から体得したことではなくて、処世上、おのずから編みだしたことで、なぜなら私....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
やむなくば傷つきもし、嘆きもした方がいい。 わが国でも大正末期ごろにはそうした技法によって他人との接触面をカバーするような知性がはやったこともあったが、今はそ....
推理小説論」より 著者:坂口安吾
はこういう手法の名手でもあった。谷崎、芥川、佐藤春夫なども、小型ではあるが、この技法を縦横に使いこなしている。だいたい小説に於て「おあとは如何になりゆくか」とい....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
異と、感謝と、至誠神明に通じる勝利のよろこびを声調の中にみなぎらせていた。それは技法ではない。実に自然であった。 が父の浄瑠璃が私たちに影響したのはこうした精....
講談先生」より 著者:坂口安吾
から、僕は語らない。 僕は今書いている歴史小説に、かなり多く「講談」から学んだ技法をとりいれている。講談の技法を小説にとりいれたら、と考えたのは十年ぐらい昔か....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
人間の方の品質向上改良とは云っとりませんな。 私は議会とやらへ提出中の「畜犬競技法案」の目的として向上改良というのを新聞でよんだ時に、日頃ウチの日本犬のワケも....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ない時には遠景にしてやることも、客席へ角度を向けかえてやることもできる。こういう技法の結果として必然的に「テレビ劇」というものも考えられる。 私は三好十郎氏の....
ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
画の描き方の変遷によるのであって、徳川中期以後にはつまり、幽霊の幽霊らしさを描く技法なり、画の傾向なりが適して来たから、さてこそ、幽霊画というモティフも、おのず....
想像と装飾の美」より 著者:岸田劉生
画にうつるべし、さもなければ通俗作家たれ。日本画は日本人の美の内容をもてる一つの技法としてのこり、装飾想像の内容を生かす道となり、そういう個性によりて今後永久に生かされるべし。以上。....
握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
になったわけである。 江戸前寿司の上方寿司と異なるところは、材料、味つけおよび技法の相違にある。これはいうまでもないが、まず第一は生気のあるなしである。江戸前....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
かし。(三十四段) ここに橘を、葉の濃青と花の白さとでとらえている、色彩感覚的な技法を、記憶にとどめられたい。しかもそれはあかるい昼の日なたでもなく、はなやかな....
日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
私たちに示されたものを見るにつけても、甚だ遺憾に堪えぬものがあるのである。料理の技法の点においても、その点睛のための味付けの点においても、甚だ不徹底極まるもので....