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技能
「技能〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
技能の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
んのお相手をすることが多くなったから。 作者は一年ほどこの母ほども年上の老女の
技能を試みたが、和歌は無い素質ではなかったが、むしろ俳句に適する性格を持っている....
「弓町より」より 著者:石川啄木
ように、詩を作るということとそれに関聯した憐《あわ》れなプライドのほかには、何の
技能ももっていない者においていっそう強く享《う》けねばならぬものであった。 ....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
を備える。登録の範囲は前記四社所属の監督、俳優などの過半数であって、いやしくも一
技能ある俳優ならば月収四、五十円程度のものまで登録されているというから意外に広範....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ような計画を作る筈もない。そうかと云って、いくら吾が飛行機の優秀を見積り、兵員の
技能を過信してもこの比率は、あまりに桁外れすぎる。そこで問題の解答は、こうだ。何....
「易と手相」より 著者:菊池寛
。身上に起った事変なども、手相見の云う通りであった。 久米に対する判断も、性格
技能を語る点では実によく適中した。たゞそのときは、二十七歳前の久米を、三十七歳前....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
難さにおいては他の何物よりも困難である。従って初学者にとってこれも描く事は写実的
技能を養う上に欠くべからざるよき対象である。即ち石膏学生と同じく、最初は木炭を以....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
けでは心細い。彼女たちの好みにまかせておれば、スマートな、物わかりのいい、社会的
技能のあるような青年がふえても、深みと、敦みのある理想主義の青年などは減っていき....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
で問題はありませんけれど……」 そういわれてみると、その通りだった。結局特殊の
技能を持っていない限り、女一人で働いて一家を支えようなどということは、妄想に近か....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
いるのみで、後世その伝説が全く失われてしまったのはこれが為である。しかしこの様な
技能を有する術者でも、やはり子は可愛い、孫はいとしい。ことにこれが為に社会から畏....
「断食芸人」より 著者:カフカフランツ
前もそうなのであり、実際、年をとっていくのに衰えないこの芸の特性を思うと、もはや
技能の全盛期にはいない老朽の芸人が落ちついたサーカスの地位に逃げこもうとしている....
「現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
いうところの茶道がぴったりと身についているであろうかが問題である。たとえ茶碗作る
技能は陶工に譲るとしても、ちょっと物認めるその字がかつての名茶人の物したごとく無....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
で彼の哲学認識に大を加え、他方で彼を最高著述家たらしめたのである。とはいえ、彼の
技能は非常に特殊なものであって、彼は科学者でもなければ詩人でもなかった。数学の美....
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
遊戯にふけりたがる大雅は、書道を自己の手すさびのおもちゃにしすぎて、豊饒な天性の
技能をいたずらに浪費する癖があり、真摯そのもののみである良寛様とはイデオロギーを....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
説くのであります。人格完成と言っても、ただの人格完成の程度でなく、あらゆる美徳、
技能、智識を備えた円満無欠の人格者になる種子であります。それは賢人、愚人、善人、....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
こに生活の本拠を定め、その村落都邑の人々によって生活しましたものは、それが特別の
技能、来歴、人格等を有するものでなかったならば、自然と先住の土着民からは、「来り....