技芸[語句情報] »
技芸
「技芸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
技芸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
白糸が水芸《みずげい》なり。太夫《たゆう》滝の白糸は妙齢一八、九の別品にて、その
技芸は容色と相称《あいかな》いて、市中の人気山のごとし。されば他はみな晩景の開場....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の形を備えた海の怪物オアンネス(Oannes)が海の波から出現し、人間にあらゆる
技芸や学術を教えた後に再び海中深く消えたというのであるが、それと同様にこの巨人的....
「食魔」より 著者:岡本かの子
変化の世界へ紛れ込んで行くのであった。彼はこの間に持って生れた器用さから、趣味の
技芸なら大概のものを田舎初段程度にこなす腕を自然に習い覚えた。彼は調法な与四郎と....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ような諸名優が舞台を踏まえていて、たとい脚本そのものはどうであろうとも、これらの
技芸に対する世間の信仰が相当の観客を引き寄せるに何らの不便を感ぜしめなかったから....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
ならでは知ろしめされぬ人の運命、まずわが作にあらわれしは、自然の感応、自然の妙、
技芸|神に入るとはこのことよ。伊豆の夜叉王、われながらあっぱれ天下一じゃのう。(....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
、その弟子と、その妹と、その養う児と、取縋り立蔽いて回生剤を呑ませ呼び活けたる、
技芸の鍛錬積りたれば、これをかの江戸なる家元の達人と較べて何か劣るべき。 あわ....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
で上場された改題「空蝉」の女主人公に扮したクララ・キンベル・ヤング嬢などは、その
技芸において頗る秀でたものであると信じている。もっとも私は同嬢の
技芸以外この「空....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
あったが、今思うとそれは予の考違であった、茶の湯は趣味の綜合から成立つ、活た詩的
技芸であるから、其人を待って始めて、現わるるもので、記述も議論も出来ないのが当前....
「三人の師」より 著者:上村松園
姉小路にあって、当時幸野楳嶺といえば京都画壇というよりは日本画壇の重鎮として帝室
技芸員という最高の名誉を担っていられ、その門下にもすでに大家の列に加っている方々....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
て下さったのです。何でも暫くお出入りをとめられていられたのが、丁度楳嶺先生が帝室
技芸員になられて近くお祝をしようということになり、こんな芽出度い折りに塾の先輩が....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
説はきかない。…… 翌月、不意の補助があって、東京へ出ました。」 (すぐにある
技芸学校を出たあとを、あらためて名匠の内弟子に入ったのである。) 「やっと一人だ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て肯定する気味合があった。殊に貧民に対しては異常な同感を払って、もし人間から学問
技芸等のお化粧を奪って裸一貫の露出しとしたなら、貧乏人の人格の方が遥かに高等社会....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
思うが、四十年前俳優がマダ小屋者と称されて乞食非人と同列に賤民視された頃に渠らの
技芸を陛下の御眼に触れるというは重大事件で、宮内省その他の反対が尋常でなかったの....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
後もこれを用うるに至り、日本の輸出品これより増加すること。第三に、日本従来の遊興
技芸(例えば書画、碁、将棋、茶の湯、挿花等)、外国人のいまだその用を知らざるもの....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
之を聞くを以て無上の楽しみと為せるが、明治九年以来当地に移住せるを以て、復両氏の
技芸を見聞する能わず。只新聞雑誌の評言と、在京知人の通信と、当地の朋友が東京帰り....