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「抂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

抂の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
自白の際立会っているのだ。 神戸牧師にして見れば、証人として立った以上、事実をげて陳述する事は出来ない。又実際彼は殊更に事実をげて申述べる事をする人でもな....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
さ、界隈の料理では腹の虫が承知せぬちょう食道楽の一人、さるは八百善にてと態々歩をげ、座敷へ通っての注文に「何かさっぱりしたもので茶漬を!」との申しつけ、やがて....
」より 著者:鷹野つぎ
云ったように窓をむいてるたのしみが、無上に思われて来た時であったから、この気持をげることが第一苦しかった。 「私が窓に向いて黙っていると、苦しんでいるように見....
死者の書」より 著者:折口信夫
こりゃ、答える訣にも行くまい。氏上に押し直ろうとしたところで、今の身の考え一つをげさせるものはない。上様方に於かせられて、お叱りの御沙汰を下しおかれぬ限りは―....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
「何から何までお手数をかけまして恐入ります、私は気付には及びませぬ」 法は法、げる訳になりませぬから、文治お町の両人を駕籠に乗せて奉行所へ引立てました。花時....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
》でなければならぬ。 自分の所信を貫徹するためには、一たび固《かた》めた決心を《ま》げぬ、あくまでも、左右の言にも耳を借《か》さずに猛進するくらいの強いとこ....
魔像」より 著者:林不忘
幕府の役人がいばりくさるのを、ふだんから心憎く思っている。ことに今夜、駕《が》を《ま》げたぞと言わんばかりに、こうしてやって来たのが、今いった政府の文書課長。....
瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
慰問せられたり。 明治四年八月、予|再び家を東京に移すに及び、先生|直ちに駕をられ、いわるるよう、鄙意、君が何事か不慮の災あらん時には、一臂の力を出し扶助せ....
自分を鞭打つ感激より」より 著者:小川未明
って、そこに於て取扱われる問題は、何なりとも、私は、それに係わらず、自己の思念をげず、広い社会に向って、呼びかける――それを直に芸術ときめて来たのです。 現....
食道楽」より 著者:村井弦斎
いでとも書けない。ヤレ御入来《ごじゅらい》下され、御来車《ごらいしゃ》下され、御駕《ごおうが》下され、御来臨《ごらいりん》下され、御賁臨《ごふんりん》下されな....