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抄訳
「抄訳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抄訳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
・フィリップ氏の竜の説に、すこぶる広く観て要を約しあるから、多少拙註を加えて左に
抄訳せり。ついでに述ぶ、前節に相師が妙光女を見て、この女必ず五百人と交わらんとい....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
していたアーヴィングの「スケッチ・ブック」やユーゴーの「レ・ミゼラブル」の英語の
抄訳本などをおぼつかない語学の力で拾い読みをしていた。高等学校へはいってから夏目....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
り立てられたようである。当時まだ翻訳は無かったように思うが、自分の見たのは英訳の
抄訳本でただ物語の筋だけのものであった。そうして当時の自分の英語の力では筋だけを....
「ジイドとそのソヴェト旅行記」より 著者:宮本百合子
ダ』に出たものであったのか、執筆者の署名があったのか無かったのか、完訳であるのか
抄訳であるのかそれ等の点については、説明されていない。 ジイドの旅行記と『プラ....
「『この心の誇り』」より 著者:宮本百合子
という題で(実業之日本社、定価一円五十銭)鶴見和子氏がパール・バックのこの作品の
抄訳を出している。パール・バックに会って、芸術家としての彼女の真摯な態度にうたれ....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
陽明伝習録(第二巻、第三巻) 予はまずゾラの「真理」を読んだ。これは予がさきに
抄訳した「労働問題」「子孫繁昌の話」とともに、ゾラ最終の三大作をなすもので、主と....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
論を推して行くということが自然科学的な科学の歴史的な宿命だ。之を言論に翻訳したり
抄訳したりすることは出来る。それならば充分に放送出来る(学術講演などの場合)。だ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
立派に開くよう、心から善意の祈願をささげて貰いたい。 (評釈) 極度に切りつめた
抄訳ではあるが、意義だけはほぼ通じることと思う。『永遠の生命』の一節は、説く所頗....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
日本評論』とがのっていて、『日本評論』ではパール・バックの「愛国者」という小説の
抄訳か完訳か、広告が出て居ります。これは日本の長崎や日本人や、日本に留学している....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
るより意味のあることです。
バックの「この心の誇り」は鶴見の娘が訳して、しかも
抄訳で、日本の読者に分りよくするためと云って、自分の感想を入れたというおそろしい....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
し、独立的に取出して来てみても充分に読み応えはあろうと思われる。それで以下、適宜
抄訳意訳に簡単な註釈も加え御紹介しておきたい。 まずフエル博士は、作者カーに代....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
る。それから、明治十五年にベイン(Bain)の Mental Science を
抄訳して、これを『心理新説』と題して明治十五年に発行した。心理学の書としては西周....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
は北斎の生涯及画風を総論して甚《はなはだ》正鵠《せいこく》を得たるものなり。左に
抄訳して泰西人の北斎観を代表せしめんと欲す。 テイザン曰《いわ》く北斎の特徴と....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
著者が同論文の余白にみずから書き添えて訳者におくられた筆跡に拠った。 ○『手記』
抄訳の原本は Ludwig van Beethoven, Berichte de....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
活の歌」(一九三八年三月版)の中に挙げられている文献。説明文はロランの原文からの
抄訳である。〔訳者〕 〔Gustav Nottebohm: Zwei Skizz....