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投げ槍
「投げ槍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
投げ槍の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春寒」より 著者:寺田寅彦
の戦に似通っていた。王の御座船「長蛇」のまわりには敵の小船が蝗のごとく群がって、
投げ槍や矢が飛びちがい、青い刃がひらめいた。盾に鳴る鋼の音は叫喊の声に和して、傷....
「日輪」より 著者:横光利一
。」 長羅は鹿の御席の毛皮を宿禰に投げつけて立ち去った。 宿禰はその日、漸く
投げ槍と楯との準備を兵士たちに命令した。 四日がたった。そうして、第三の偵察兵....
「三国志」より 著者:吉川英治
わずらわすまでもない。くたばれッ」と、横あいから槍を投げた。 風を切って飛んだ
投げ槍は、ぐざと、胡軫の喉を突きとおし、しかも胡軫のからだを馬の上からさらって、....
「三国志」より 著者:吉川英治
と、励ましながら、手の一槍を風に乗って、ぶうんと投げた。 敵の焦触は、見事、
投げ槍に串刺しにされて、水中へ落ちた。彼の副将張南は、それと見るや、 「おのれっ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
びせた。 鹿之介は川へ飛び入ったが、かねて謀っていたことなので、岸から船中から
投げ槍を下し、また相継いで川へ飛び込んで格闘し、ついにその首級を挙げてしまった。....