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投擲
「投擲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
投擲の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命論者」より 著者:国木田独歩
何と言っても所天《あなた》決して気にしないで下さいな。気狂《きちがい》だと思って
投擲《うっちゃ》って置いて下さいな、ね、後生ですから。』と泣声を振わして言います....
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の室ですからね。しかし、この膜嚢に有毒瓦斯を詰めたと仮定しても、これだけの距離を
投擲する前に、第一この薄い膜が無事ではいないでしょう。そうすると今度は、中庭に足....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
ならなかったからです。なぜなら、触電によって鐘に起る磁性を期待する以外に、短剣の
投擲を実現する方法がないからでした。つまり、鐘に起った磁力が短剣の頭を吸いつけた....
「新感覚論」より 著者:横光利一
於けるが如く、時間空間の観念無視のみならず一切の形式破壊に心象の交互作用を端的に
投擲することに於て、また如実派の或る一部、例えば犬養健氏の諸作に於けるがごとく、....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
であり、この白色の溶液を弄るのは直接にそれを見つめることなのだ。日記をも薬液をも
投擲しようかと思う。 死に、もし努力がいるならば、その生は無意味だ。生に、....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
て、足が長くて、スマートの身体でなければならぬと極っていた。ふとった重い男は専ら
投擲の方へ廻され、フィールドの片隅で砲丸を担いだりハンマーを振廻していたのである....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
ということだけは知って置く必要があるだろう。 五千の大砲、三万の機関銃、三千の
投擲弾、二千の飛行機、五千の機関車、十五万の客貨車、五千の自動車を、連合軍に引渡....