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投書
「投書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
投書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
た小さな感想についてである。兄は読まなかったことと思うが「宣言一つ」というものを
投書した。ところがこの論理の不徹底な、矛盾に満ちた、そして椏者《あしゃ》の言葉の....
「星座」より 著者:有島武郎
ンタゴンなんか相手にしていたんじゃなあ……柿江なんぞも、田舎新聞にひとりよがりな
投書ぐらい載せてもらって得意になっていないで、ちっと眼を高所大所に向けてみろ。…....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
り、無念の涙が早かったのである。 と書生はまた、内々はがき便見たようなものへ、
投書をする道楽があって、今日当り出そうな処と、床の中から手ぐすねを引いたが、寝坊....
「赤外線男」より 著者:海野十三
た。それと共に、赤外線男の噂が一段と高まった。警視庁の無能が、新聞の論説となり、
投書の機関銃となり、総監をはじめ各部長の面目はまるつぶれだった。 四谷に赤外線....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
自分の手で破壊し、その資材を利用して少数間を有する地下室をつくれというのである。
投書の形にして毎日新聞文化部の久住氏へ送る。(なおこの際思いきって生活の簡素化を....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
談に怯《おび》やかされてわが五百万の都民は枕を高うして睡《ねむ》れないと山積する
投書だ。あれあの籠《かご》を見たまえ」と課長は、二つ三つ向こうの部下の机上を指す....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
、つづきものを、『やまと新聞』のはじめに盛んに書き出した。 その頃は作者の外に
投書家というものがあって、各新聞に原稿を投じていた。彼らのなかからも、注目すべき....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
その問題を謄写版に刷り、同僚たちにくばって、早く正しく解く競争をやっているという
投書があったりして、はなはだ愉快である。 『人造人間事件』は、「オール讀物」に発....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
「あんな小説欄は廃止して、その代りに受信機の作り方の記事を増して呉れ」などという
投書ばかりであって、僕はまだ大いに頑張り、科学文芸をものにしたかったのであるが、....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
うのです。 これは一種の病人でありまして、その頃勤め先の役所へも、度々そういう
投書が来ました。私の所へ来る電波は、こちらから見て居ると、放送局のマイクロフォン....
「瘤」より 著者:犬田卯
の手腕を揮っていた時分、誰の差し金かは分らぬが――恐らく彼に反対する一派のものの
投書によってらしかったが――抜打ち的に県から二人の役人がやって来て村の金庫をあら....
「山吹」より 著者:泉鏡花
なんです。――…………………それで主人は、詩をつくり、歌を読み、脚本などを書いて
投書をするのが仕事です。 画家 それは弱りましたな。けれど、末のお見込はありまし....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
ると知られた。 鴎外は早熟であった。当時の文壇の唯一舞台であった『読売新聞』の
投書欄に「蛙の説」というを寄稿したのはマダ東校(今の医科大学)に入学したばかりで....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
出発前暇乞いに訪ねてくれた時も、露国へ行けば日本に通信する傍ら露国の新聞にも頻々
投書して日本の文明及び国情を紹介し、場合に由れば講演をも開く意だから、ついては材....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
士春の屋おぼろ」の名声に動かされて勃興したので、坪内君がなかったならただの新聞の
投書ぐらいで満足しておったろう。紅葉の如きは二人とない大才子であるが、坪内君その....