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投銭
「投銭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
投銭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春昼」より 著者:泉鏡花
。」 「なるほど、そう思えば、舞台の前に、木の葉がばらばらと散ばった中へ交って、
投銭が飛んでいたらしく見えたそうでございます。 幕が開いた――と、まあ、言う体....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た一つ、米友の面《かお》を望んで飛んで来た石をすかさずパッと受け留めて、 「石の
投銭《なげせん》というのは、鳥屋尾左京以来ねえ図だ、投げるなら投げてみろ、一つ二....
「露肆」より 著者:泉鏡花
はッ、」と変哲もなく、洒落のめして、 「どうじゃ五厘も投げてやるか。」 「ええ、
投銭、お手の内は頂きやせん、材あかしの本を売るのでげす、お求め下さいやし。」 「....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ら言えたもんだぜ。それがこういう有様になったのだよ、ジム。そしてこれも墓石の上で
投銭戯(註五五)しながら、耳語くらいに声を低めて、――「俺は金持なんだぜ。」 ....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
春陽にキラキラ輝かせながら、唄声に連れて踊る態は、可愛くもあれば物凄くもあった。
投銭放銭がひとしきり降り、やがて芸当が一段落となった。その時目立って美しい娘が供....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
麺麭屋の物置の前に、常店で今でも出ていまさ、盲目の女の三味線を弾くのがあります。
投銭にはちゃちゃらかちゃん頤を撫でて、 「悪くない、うむ、そうすると、」 「いつ....