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「抗戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

抗戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
さようなら」より 著者:田中英光
本民族は、軍閥の独裁革命に対し、なんの抵抗もなし得なかった。 本来ならそうした抗戦運動の指導者になる筈の知識人たちが、日本の場合は隠遁的ポオズだったり反って軍....
トカトントン」より 著者:太宰治
言を受諾し、降参をしたのだ。しかし、それは政治上の事だ。われわれ軍人は、あく迄も抗戦をつづけ、最後には皆ひとり残らず自決して、以て大君におわびを申し上げる。自分....
文学について」より 著者:宮本百合子
にも明らかです。ロシア、中国、朝鮮の人民が文盲撲滅の第一頁においてソヴェト権力、抗戦救国、民族独立の文字を知らされてゆくのとはひじょうにちがいます。イデオロギー....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
二は壊滅し、完全なる焦土と化した。しかも、蒋委員長は、あくまで重慶に踏み留まって抗戦する決意を披瀝した” 日本が中国を攻撃している! あの小さい日本が、大きな....
新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
準は全く低くて、文盲率が非常に高くありました。中国では、日本の侵略に抵抗して、「抗戦救国」というスローガンがあらゆるへんぴな村々の壁にはられました。そして村人た....
あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
五百万人、最低その三倍の非戦闘員が、空襲とナチスやファシストの強制収容所、地下の抗戦運動で殺害されている。(ハーレー・グラタン氏の調査)日本の軍部は、太平洋戦争....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ねるところがあったから、敵の抜群の実力を見ぬく神速にめぐまれていたのである。一時抗戦したが、すぐ白旗をかかげた。謀略的敗退とちごう。私の心境は明鏡止水である。 ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
した。このほうは間一髪というあぶないところでおさえたが、〈バドリオを倒せ〉という抗戦デモのビラをさかんに撒き、さっき外相官邸へ手榴弾を投げこんだものがあるといっ....
抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
ウをひいて歌ってたのしむそうです。 それゆえ、彼は自分のしているパルチザンの抵抗戦に、とくに一時的に興奮したり興味を感じたりはしないが、いつでも、そしていつま....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
昭和二十年八月九日午前十時三十分ころ大本営に於て戦争最高指導会議が開かれ、降伏か抗戦かを決定することになりました。世界に新しい平和をもたらすか、それとも人類を更....
三国志」より 著者:吉川英治
いう噂だ。 その人心へつけ入って、 「坐して死を待つより、われわれの軍と共に、抗戦せよ!」と、四将は煽動した。 集まった雑軍を入れて、十四万という大軍になっ....
三国志」より 著者:吉川英治
討手が、楊奉の陣へ殺到して来た。すべてが喰い違って、楊奉は度を失い、四更の頃まで抗戦したが、さんざんに打負かされて、彼はついに夜明けとともに、何処ともなく落ちの....
三国志」より 著者:吉川英治
尚の捨てて行った衣服、印綬、旗幟などを、槍の先にあげて、 「城中の人々よ、無益な抗戦はやめて、はやく降伏し給え」と、陣前に立ってすすめた。 審配は、それに答え....
黒田如水」より 著者:吉川英治
風靡される。たとえ毛利家がいかに強大でも、公方の残存勢力を擁する三好党がどんなに抗戦してみても、織田信長のまえには、到底、焼かれる燎原の草でしかないことを、その....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、その勝利が僥倖の上に立っていたように感ぜられる。もしロシヤが、もう少し頑張って抗戦を持続したなら、日本の勝利は危なかったのではなかろうか。 日本陸軍はドイツ....