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「抗論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

抗論の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
もんちゃく》をした時、他人|同前《どうぜん》の文三を庇護《かば》って真実の母親と抗論する理由《いわれ》もない。 「イヤ妄想《ぼうそう》じゃ無い、おれを思っている....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
志は充分に徹底した。この頃は最う竹槍蓆旗では抵抗出来ぬと諦めた百姓ばらだから別に抗論もせないが、また承服もせない。一先一般に申し聞せて考えさせようという位な処で....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
もし近代の高尚な軍隊を知っていたらかかる言をなさなかったに違いないと、注をつけて抗論した。また、仕合わせにもレッシングがラ・フォンテーヌの物語を訂正し、ジュネー....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
切れ先をもってするごとく厳《きび》しく要所を衝《つ》いた。司教はぞっとした。何の抗論もちょっと彼の心に浮かばなかった。しかし彼はボシュエに対するかくのごとき言い....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
学者の態度を要求してはならない。 他宗を破折する彼の論拠にも、理論的には幾多の抗論を立てることができるであろう。しかし日蓮宗の教徒ならぬわれわれにとっては、そ....
抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
れているとするならば、私にはおもしろくないだろうと思う。そして、おもしろくない抵抗論が多すぎるように、私には見えます。 一つのことを考え、押し出し、論ずるのに....