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抗議
「抗議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抗議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
らないのだとして沈黙しているよりいたしかたがない。
僕の感想文に対してまっ先に
抗議を与えられたのは広津和郎氏と中村星湖氏とであったと記憶する。中村氏に対しては....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
にあって、個人生活と社会生活とが軒輊するのは当然なことではないかと。 私はこの
抗議を肯じよう。然しこの場合、改めねばならぬのは個人の生活であるか、社会の生活で....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
力の法則/彗星の行動/天体運動の起源に関するニュートンの意見に対しライブニッツの
抗議/ビュッフォンの衝突説/冷却に関する彼の実験/ラプラスの批評/カントの宇宙開....
「海底大陸」より 著者:海野十三
皆さんは、余をどうしようというのですか」 ロロー殿下は、やさしく一同にたいして
抗議された。 「もちろんわかっているではないか。貴下はわれわれのために貴重な研究....
「海底都市」より 著者:海野十三
僕は弱ってしまって、いくら注射をうっても生きかえらなくなることだろう。僕は大いに
抗議をしたいと思ったが、残念なことに口も身体もきかない。 「あたし、考えたんです....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
配させまいとしての友情が交っていることも確かだった。だから、白木に対し、正面から
抗議を申込むわけにもいかない筋合があった。 「あの城塞にあることは確実だというが....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
たわけじゃありませんから、へんなこと言いっこなしよ」 ベラン夫人ミミが、横から
抗議した。それを聞いてベラン氏はまた一層|赭くなって、 「愛するミミよ。間違った....
「鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
嘆息した。この嘆息はわたしを勇猛ならしめ 「蛙の鳴声ならありますよ」 と、早速
抗議を持出した。 「夏になって御覧なさい。大雨のあとで、あなたは蒼蝿いほど蝦蟇の....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
一切無視される。どんな不便を忍んでも彼女は自分の美を守り通そうとする。ときに私が
抗議を申し込んでみてもとうていむだである。 料理。結婚当初の半年くらいは、晩飯....
「競馬」より 著者:犬田卯
か躍り上り、涙を流してどなりわめいた。付近にいた何人かの人の足を踏んで、手ひどく
抗議されなかったら、彼はもっともっと狂っていたことだったろう。 やがて彼は我に....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
るとは思えなかったほどのものが存在していたのである。実測してもらわなくては……と
抗議してみたが、いまはそんな暇はない。あとで繩を入れて見て、それだけなければ『買....
「米」より 著者:犬田卯
からあとから大きくなるし、家が持たない……というそれこそ至上命令の下には、何とも
抗議のしようもなくなってしまい、「そんなら出て行け、俺ら知らないから、死ぬとも生....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
唄いながら餌をあさりに出てしまった。 作物を荒された村人は、よく親父のところへ
抗議するのだったが、親父先生は返事もしなかった。執拗に談じ込むと、彼はうるさそう....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の提調を迎うるを喜ばなかった。就中、総教習稲田穣の如きは当初から不信任を公言して
抗議を持出そうとした。然るにいよいよ新任提調として出頭するや、一同は皆|瀟洒たる....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ン鵜呑みの点がある。後年、箕作博士が陸軍大学教官となって来られた際、一度この点を
抗議して博士から少しく傾聴せられ来訪をすすめられたが、遂に訪ねる機会も無くそのま....