折も折とて[語句情報] »
折も折とて
「折も折とて〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
折も折とての前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
った。 そのとき、澄み渡った青空の中から、ブーンブーンという怪音が聞えて来た。
折も折とて大隅学士はギョッとして身を引いたが、怪音は段々大きくなって、どうやらこ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
から鳴きはじめた麦の伶人の雲雀は、麦が熟れるぞ、起きろ、急げと朝未明から囀ずる。
折も折とて徴兵の検査。五分苅頭で紋付羽織でも引かけた体は逞しく顔は子供※した若者....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
「御免なされませ」 「はて、まだ好いではないか。もう少し話相手していてほしい」
折も折とて京橋の東袂近き所にて、屋島の謡曲の声。それぞ源之丞のおとずれとお綾の心....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の義伝公を怖るること一方ではありませんでした」 「なるほど、大いに頷けます」 「
折も折とて天草の乱には、戦に破れた落人どもが、阿波こそ頼るべしとあって、海伝いに....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
れて今なお意志をかえない鴻山の話には、左京之介も、心を動かされずにはいられない。
折も折とて、輝高は、ちょうどこの頃、江戸|長沢町に兵法講堂を開いている、山県大弐....
「三国志」より 著者:吉川英治
、※陽で大敗を喫した曹操が、わずかな残兵をひいて、洛陽へ帰って来た。 袁紹は、
折も折とて、彼に計ろうと酒宴を設け、諸侯を呼んで、曹操を慰めると、曹操はむしろ憤....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
たいという目的を含めて、『民族と歴史』という個人雑誌を発行することになりました。
折も折とて、たまたまその月の十七日に、内務省で細民部落改善協議会が開かれますし、....