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折り鞄
「折り鞄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
折り鞄の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「足迹」より 著者:徳田秋声
会社で、いくらか信用ができて株などに手を出していたが、頚に白羽二重を捲きつけて、
折り鞄を提げ、爪皮のかかった日和下駄をはいて、たまには下宿へもやって来るのを、お....
「爛」より 著者:徳田秋声
にもすることがなかった。長いあいだ居なじんだ陽気な家の状が、目に浮んで来た。男は
折り鞄などを提げて、昼間でも会社の帰りなどに、ちょいちょいやって来た。日が暮れて....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
び込まれてさっそくメリコフの身体検査に着手する。メリコフは、重要そうにふくらんだ
折り鞄を持って来ていて食事の間も足|許《もと》に引き付けていたが、どうせ古新聞紙....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ってみると、これから横浜の税関まで行ってくれということだった。 杜は一件書類を
折り鞄のなかに入れて、省線電車の乗り場に急いだ。そして正午まえの東京を後にしたの....
「ステッキ」より 著者:寺田寅彦
品があったのでは、せっかくのステッキもただのじじむさい杖になってしまう。よごれた
折り鞄などを片手にぶらさげてはいけないのである。やはり全く遊ぶよりほかに用のない....