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折れ合う
「折れ合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
折れ合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
緩うすべき時ではない。昨日今日の様子では、この上いくら評定を重ねても、皆が心から
折れ合うことなどは望み得ない。その上恭順がよいか東下がよいか、そのいずれが本当に....
「魔都」より 著者:久生十蘭
って走り廻っていたことは君も知ってる。……つい五日ほど前に下見もすんで、千万円で
折れ合うことになった。ところが二十日になって安南から電報が来た。王様が金剛石を持....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
開山聖人さまが、それ程までして取戻せとも仰せあるまい。御影像取戻しに就いてはまた
折れ合う時節もあろう。此の際、三井寺方の申条に対し瞋恚を抱き、喧嘩、強訴、仕返し....
「或る探訪記者の話」より 著者:平林初之輔
もなくまいってしまったものだ。 だが、博士の説はどうしたって正統派の医学者連と
折れ合う気づかいはないので、博士はまもなく、「研究の自由を拘束する学閥への別辞」....
「城」より 著者:カフカフランツ
に、というのです。でも、わたしも譲っていませんでした。父がだんだんこの私の考えと
折れ合うようになっていきましたが、ただ一つ困ることは、父のこの計画を実行する場合....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
となり三人となる以上、協調ということが生活上必要になって来ます。協調ということは
折れ合うこと、
折れ合うということはしたいことも相手に遠慮して差し控えるということ....
「立春の卵」より 著者:中谷宇吉郎
さえ、左手で卵を少しずつ廻転させながら、尻の坐りと机の僅《わず》かな傾斜とが巧く
折れ合うところを探しているうちに、ちゃんと立ってくれた。十分くらいかかったようで....