折れ目[語句情報] »
折れ目
「折れ目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
折れ目の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
はこの頭の部分をもとの穴へ注意深くはめてみた。するとまったく完全な釘と見え、――
折れ目は見えなくなった。僕は弾機を押して、窓枠をそっと二、三インチ上げてみた。釘....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
らの骨片から機の骸骨をすっかり組み立てるという仕事にかかった、そうしてその機材の
折れ目割れ目を一つ一つ番号をつけてはしらみつぶしに調べて行って、それらの損所の機....
「一九三四年度におけるブルジョア文学の動向」より 著者:宮本百合子
、強引にこのごろまたはやり出しているニイチェ風に押しきり得るものか、あるいはその
折れ目からかえって全くインテリゲンチア的に虚無的な低下へまで堕ちこむか、私たちは....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
(之が結合 connexus の概念である)。例えば或る図形の面ならば、その面に
折れ目が這入っているかいないかが問題である(そこから面の裏表の区別も亦大切になっ....
「二人の弟たちへのたより」より 著者:宮本百合子
公園をいそぎ足にぬけていたら、いかにも菊作りしそうな小商人風の小父さんが、ピンと
折れ目のついた羽織に爪皮のかかった下駄ばきで、菊花大会会場と立札の立っている方の....
「静岡地震被害見学記」より 著者:寺田寅彦
に折れて、その折れ口が同じ傾斜角度を示して、同じ向きに折れていて、おまけに二つの
折れ目の断面がほぼ同平面に近かった。これが一行の学者達の問題になった。天然の実験....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
ちらを見返しているのだ。 その黄色い皮膚、薄汚い襞々は、まるで因果絵についた、
折れ目のように薄気味悪く、フローラは全身の分泌物を絞り抜かれたような思いだった。....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
ラットバックと云われるが、角背は多くの場合裏打を固くしてその特長を強化する。その
折れ目、耳を立てたのを角山という。角背の腔背は耐久力に難点がある。余程優秀な技術....