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折合
「折合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
折合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
いの注文を一々聞いて、徳さんは丁寧に、はきはきと答えた。 「あんな人がなぜ近所と
折合いが悪いんだろう。」 徳さんの帰ったあとで、家内の者はみんな不思議がってい....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ェデンボルクは自説と、一般によく事実に相当するものと認められたニュートンの説との
折合をつけるために、こう言っている。すなわち、この渦動が渦の外縁の方に行くほど増....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
がございますので、大体親達の間では決めてはいるんですけれども、これも、当人同志の
折合い第一ですから、それとなく交際させて見ております」 夫人はちらとかの女の顔....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
教えていましたが、これはもう老人、先年その娘のお政というのに婿を取ったのですが、
折合がわるくて離縁になり、二度目の婿はまだ決らないので、娘は二十六になるまで独身....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
注文をいちいち聞いて、徳さんは丁寧に、はきはきと答えた。 「あんな人がなぜ近所と
折合いが悪いんだろう。」 徳さんの帰ったあとで、家内の者はみんな不思議がってい....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
衝と伸ばした、抜衣紋に手拭を巻いたので、襟も隠れて見分けは附かぬ。編笠、ひたりと
折合わせて、紐を深く被ったなりで、がっくりと俯向いたは、どうやら坐眠りをしていそ....
「良人教育十四種」より 著者:岡本かの子
けは物質だけでも果すべし)、さもなくば、妻は身をもって円満に尽し、親、親類に夫の
折合い悪しき部分を補うべし。 妻の身の自分が内職でもして家計を立てようとする努....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
で一盞すすめられて杯の遣取をする内に、娶るべき女房の身分に就いて、忠告と意見とが
折合ず、血気の論とたしなめられながらも、耳朶を赤うするまでに、たといいかなるもの....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
ら三円くれと、凄むのである。折柄、悪いところへ巡査が通り掛っても、丹造はひるまず
折合ったところで、一円以下ではなかなかケリをつけなかった。当時、溝の側から貝塚ま....
「五色蟹」より 著者:岡本綺堂
で、あなたのお考えはどうでしょうか。あの児島亀江という女学生は、同宿の他の三人と
折合いの悪かったような形跡は見えなかったでしょうか。それとも何かほかにお心当たり....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
問題に対しては何とも抗弁するわけに行かないので、結局この一幕だけを抜くことにして
折合いが付いた。その代りに何か一幕加えなければならなくなったので、俄かにこの「腰....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
なったらしい。団菊も彼を相手にするを好まず、彼も団菊の相手となるを喜ばず、両者の
折合が付かなくなった上に、もうその頃は、中村福助(今の歌右衛門)が歌舞伎座の立お....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
から、故郷の三ヶ谷に残した子の十一歳となったを幸手に引取ったところが、継の母との
折合が面白くなくて間もなく江戸へ逃出し、親の縁を手頼に馬喰町の其地此地を放浪いて....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
して、内証は岡目に解らぬほどの不如意を極めていた。 かつ加うるに夫婦の間が始終
折合わないで、沈黙の衝突が度々繰返された。その間の紛糾んだ事情は余り深く立入る必....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
もその戦いには負けた。その結果英国政府は国境を今のニャートンという所まで進めて、
折合いを付けたです。もう一つ向うのチュンビー・サンバという所までは確かにシッキム....