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折衷主義
「折衷主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
折衷主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
う著書は最も輝いた小品である)。 田辺博士の理論の至る処につき纒って見える処の
折衷主義なものを感じないだろうか。特にこういう哲学が有力に活動出来る客観的条件が....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
介されているとでも云うべきなのである。処で田辺哲学の文学的特色の尤なるものはその
折衷主義だと見做してよいなら、この常識性はこの
折衷主義との間に何等かの近親関係を....
「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
せずにおかないものだった。ロンドンの二ヵ月ちかい滞在が、わたしを回心しようのない
折衷主義ぎらいにした。それは、偽善的である以外にありようのない本質のものであるこ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
た時と同じような、一種の変形を受けるのであった。彼が主唱する教義は、ごく貴族的な
折衷主義であって、六世紀から二十世紀にわたる三、四の音楽的大時代の各特質を、一つ....
「科学批判の課題」より 著者:三木清
あるいは、たかだかマルクス主義には善い方面もあるが悪い方面もある、といった上での
折衷主義的、混合主義的修正である。しかしながら、スピノザの有名な句にあるごとく、....
「黒船前後」より 著者:服部之総
かげんな汽船以上の速力もでる。天候一変すればエンジンをかけて稼ぐから、……だから
折衷主義を「日和見《ひよりみ》主義」というのである……ほぼ間違いなく予定日数を約....