抜取り[語句情報] »
抜取り
「抜取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抜取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
へつけの植木鉢に花を咲かせるので御座います。もし造上げましたる鉢の花が、お客様お
抜取りの籤の花と相応いたしてをりましたら、お手拍子御唱采の程をお願ひいたします。....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
ます、此の間お別れ申した日から片時も貴方の事は忘れません」 と云いながら指環を
抜取りまして、重二郎の前へ置き。 い「これは詰らない指環でございますが、貴方どう....
「白くれない」より 著者:夢野久作
し。今は何ともならばなれと思ひ定めて和尚の枕元なる種子島の弾丸、轟薬を二つながら
抜取り、代りに唾液にて噛みたる紙玉を詰め置き、扨、和尚を揺起して、かく/\の人、....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
がたつくから黒い絹で包んであり、中には丈四寸二分、金無垢の海音如来、そっと懐中へ
抜取り、代り物がなければいかぬと思い、予ねて用心に持って来た同じような重さの瓦の....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
かに、その商をはじめたのはいいとして、手馴れぬ事の悲しさは、花客のほかに、掻払い
抜取りの外道があるのに心づかない。毎日のように攫われる。一度の、どか利得が大穴に....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
りまする。小宮山は我を忘れて枕を半。 「そのまま真白な肋骨を一筋、ぽきりと折って
抜取りましてね。 (どうだ、手前が嫉妬で死んだ時の苦しみは、何とこのくらいのもの....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
も前から雨曝しになっていたものと見えて、ぽき/\と折れまする。文治は窃ッとこれを
抜取りまして、 文「チエ…有難や、これこそ確かに人の造りし征矢、案に違わず此の....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
る装飾品に象眼さるゝ種類の品ならざるはなし、オージルビーの家族はそれ等の宝石類を
抜取りて、あたかも銅貨の如く常にポケット内に弄びしものにはあらざるか。 第二項....
「多神教」より 著者:泉鏡花
いを直す)――ははッ、姫君。大釣鐘と白拍子と、飛ぶ、落つる、入違いに、一矢、速に
抜取りまして、虚空を一飛びに飛返ってござる。が、ここは風が吹きぬけます。途すがら....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
型より抜取るなり。型より抜取るには型底を熱湯にちょいと漬け手早く振動かせば容易に
抜取り得べし。 ○スポンジ・ゼリーという菓子あり。その作り方は玉子二ツ、砂糖大匙....