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「抜本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

抜本の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
上は育つなというのは無理です。そのくらいなら寧《むし》ろ生れるな――ということの抜本的になるには及ばない。だが、米友としては、「生れなけりゃよかったんだ、君公も....
二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
するが如きは、其の意味の責任を果たさざるものである。幸いにして此の機を利用して、抜本|塞源の英断を行うもの国軍の中より出現するに非ずんば、更に〈幾度か此の不祥事....
黒田如水」より 著者:吉川英治
転じて朝倉を亡ぼし、更に叡山へ火の手をかけているという疾風迅雷ぶりである。そして抜本的に、中央の癌足利初世以来の幕府勢力まで悉く京都から追い払ってしまった彼であ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
と個々の罪のありどころを突きとめ、ふたたびかかる人心の害と不安とが起らぬように、抜本的に、禍根を断ち、もって、政道の公明を期さねばならぬ。しかも、そうなると、こ....