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抜萃
「抜萃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
抜萃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ン嫌悪の風潮で、ゲルベルトをまるで妖術師扱いにしているのだが、とにかくその一節を
抜萃してみよう。一種の錬金抒情詩なんだよ。
ゲルベルト畢宿七星を仰ぎ眺めて
....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
れを実行した。如何に彼が豪放であり、如何に彼が派手好きであったか、古書から少しく
抜萃ことにしよう。 「……諸事凡て江戸、大阪等、幕府直轄地同様の政治をなさんとせ....
「学生時代」より 著者:幸田露伴
そんなものでした。で、自宅練修としては銘々自分の好むところの文章や詩を書写したり
抜萃したり暗誦したりしたもので、遲塚麗水君とわたくしと互に相争って荘子の全文を写....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
。更めて紙上を以て謝意を表する。 梅津只圓翁銅像除幕式 (福岡日日新聞
抜萃) 福岡黒田藩喜多流の先覚者梅津只圓翁の銅像除幕式は十四日(昭和九年十月)....
「断層顔」より 著者:海野十三
とは故郷の山でつんだ番茶を入れた大きな湯呑をそばにおいて、ラジオのニュース放送の
抜萃を聞き入っているとき、カユミ助手が入って来て、来客のあるのを告げた。そしてテ....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
指を使っている位だったから、長い勅語など、到底覚え切れなかった。私は短い、孝経の
抜萃や明治天皇の御製ばかりをとなえていた。ある日、先生から、青少年にたまわりたる....
「真相かくの如し」より 著者:坂口安吾
真相かくの如し 坂口安吾 「真相」という雑誌に、私が昨年「風報」にのせた文章が一部
抜萃して載っている。これは私の承諾を得たものではなく、全く無断の転載である。 ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
インをここで見たことを憶えている。当時この館では写真の合間にオーケストラが歌劇の
抜萃曲などを必ず一曲演奏することになつていたので、そのころやつと音楽に興味を感じ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ナヴィア神話にあって、ヴィベルンゲンの伝説、ニーベルンゲン伝説などと、いくつかの
抜萃集成にほかならない。 ところが、ワグナーに編まれて尨大な楽劇になると、はじ....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
第二回 沙漠の古都 六 (以下は支那青年張教仁の備忘録の
抜萃である) 夕暮れは室へも襲って来た。卓上のクロッカスの鉢植えの花は、睡むそ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
なじように怪談をし、彼にとってかけがえのないコットン・マザーの著書からいろいろと
抜萃し、またそれに加えて、生れ故郷のコネティカット州でおこった事件をたくさん話し....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
いお顔をはっきり覚えています。小森先生とかいいました。御自分で、いろいろの本から
抜萃されたのを仮綴にして配られなどされましたが、この方も間もなくおやめになりまし....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
関する声明書……付、被告らの陳述と陳述以外の証言。その一問一答の裁判記録よりの、
抜萃」と題する冊子ができあがったのである。蜂起は、長い熟慮の後で慎重に行なわれた....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
、この書は仏典や禅書から、いわゆる悟りの為になることや修業者の策励になることが、
抜萃してある仏教の金言警句集とでもいったような性質の書物である。 いま慧鶴青年....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
―ベートーヴェンの生家であり、現在は博物館〕にある。ダイタースが(次頁参照)その
抜萃を出版した。 〔F. G. Wegeler und Ferdinand Ri....